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変幻自在! 量体数を変えて 異なる機能を生み出すイオンチャネル

和歌山県立医科大学 薬学部薬品物理化学研究室 入江克雅

過性受容器電位型(transient receptor potential,TRP)チャネルは温度や圧力,トウガラシやワサビの辛さ,ミントの冷感など多彩な刺激を感知するチャネル群である.それゆえに,生命現象のしくみの理解に重要なだけでなく創薬標的としても魅力的なタンパク質である.これまでに,20種類を超えるTRPチャネルから薬物複合体など200を超える立体構造が決定されたが,いずれも四量体構造だった.この四量体の中心にイオンの通り道であるイオンポアが形成される.

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DOI:10.18958/7405-00004-0001120-00

2024年1月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2024年1月号 Vol.42 No.1
AI・シミュレーションによる科学的発見は可能か?
複雑な生命現象・疾患の未知なるメカニズムを解く

山本陽一朗/企画
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