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腫瘍組織内好中球の免疫代謝リワイヤリングとがん免疫

東北大学大学院・医工学研究科 神﨑 展

ん組織内に浸潤する好中球(tumor-infiltrating neutrophils,TINs)ががん免疫の観点から新たな注目を集めている.TINsはがんの悪性度や転移性,さらにはがん免疫療法の成否にも関与することが示唆されていたが,がん組織という特殊な微小環境に潜んでいるTINsの素性や,その機能については不明な点が多かった.Zhaoら(Zhao Y, et al:Cell Metab, 35:1688-1703.e10, 2023)は乳がん組織やその転移がん組織,Maasら(Maas RR, et al:Cell, 186:4546-4566.e27, 2023)は悪性脳腫瘍組織に存在するTINsについてシングルセル解析を含めて詳細に調べ,血液中に存在する好中球とは大きく異なるその特性などを明らかにした.

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DOI:10.18958/7405-00004-0001122-00

2024年1月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2024年1月号 Vol.42 No.1
AI・シミュレーションによる科学的発見は可能か?
複雑な生命現象・疾患の未知なるメカニズムを解く

山本陽一朗/企画
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