UJA Presents 留学のすゝめ〜世界中の先輩が,あなたにとっての「ベストな留学」導きます。

  • 著/佐々木敦朗(シンシナティ大学癌研究所)
  • 編集協力/ UJA 編集部

本コンテンツでは,「実験医学」2015年5月号からスタートした連載シリーズ「留学のすゝめ!」の記事内容をご覧いただけます.研究留学を考える際,英語力の壁,家族の負担,帰国後のポジションなど悩みは尽きないもの.さまざまな事情や思いから留学に足踏みをされている大学院生や研究者に向けて,その第一歩を踏み出すための情報をお届けします.(編集部)

What is UJA?

UJA (United Japanese Researchers Around the World) は,世界に拡がる日本人研究者の一人ひとりがつながり,互いを高め合うためのプラットフォームです.3年,30年,300年先に日本のサイエンスが世界をリードする,より明るい未来へ向けて取り組んでいます.発足の経緯や世界各地のUJA参加コミュニティ情報は,to wwwUJAウェブサイトよりご参照いただけます.本連載とタイアップした留学体験記の公開,コンテンツ拡充のためのto wwwアンケート活動も行っております.

本連載,待望の単行本化!助成金,生活セットアップ,留学後の進路…書ききれなかったノウハウを大幅追加してパワーアップ

研究留学のすゝめ!

研究留学のすゝめ!
渡航前の準備から留学後のキャリアまで

  • UJA(海外日本人研究者ネットワーク)/編 カガクシャ・ネット/編集協力
  • 2016年12月発行
  • 定価3,500円+税
  • A5判
  • ISBN978-4-7581-2074-6

連載時目次

公開中

第8回 時を超え繋がり拓く未来へ [12月号(11/20発行)掲載]

留学はあなたのキャリアをドラスティックに飛躍させる要素に充ちています.留学でキャリアを拓く力は,留学から先の不確実性と表裏一体に存在します.留学後のキャリアは,現在留学を考えられている方にも,留学中の方にも共通する人生をかけた命題です.その不確実性と限られたポジションの数に,多くの方が悩んでいます.そして留学から先こそが,研究に携わった者としての長いキャリアの始まりです.留学後,3年,30年と豊かに生きるために大切なものがあります.留学された諸先輩方は,どのようにそれぞれの命題と向き合い,次のキャリアステージへと進まれたのでしょうか. (...続きを見る)

第7回 人と人との絆が未来を拓く [11月号(10/20発行)掲載]

飛行機がゆっくりとゲートにおさまり,すっかり馴染んだエンジン音がこだまし消えました.ガタン,扉が開きます.フライトの疲労と興奮,不安と希望の入り混じるなか,いよいよ留学生活の始まりです!言葉も住居も日本と全く違う土地での生活は,孤独や力の足りなさを感じることも多々あります.はじめの数カ月は,萎縮したり,ストレスを受けたり,“帰りたい!”と思ったりするかもしれません.しかし,いつの間にかギャップが埋まり,“留学してよかった”と感じるときがきます.あまり意識されませんが,留学で大切なことを身に付け,次のステージに入ったことを示す素晴らしい瞬間です.この地点に到達する時間は,人それぞれですが,いくつかのコツやポイントがあるようです.先輩たちはどのように進んで行かれたのでしょうか?(...続きを見る)

第6回 オファーを勝ち取る〈後編〉 [10月号(9/18発行)掲載]

世界におけるポジションの獲得競争では,日本では美徳と考えられている控えめで遠慮がちな自己表現は大きなハンディとなることもあります.留学先選びにおいてあなたのチャンスを最大化するには,世界基準の履歴書(CV),推薦書,インタビューを意識して準備することが大事です.(...続きを見る)

第5回 オファーを勝ち取る〈前編〉 [9月号(8/20発行)掲載]

世界中の人々へクリック1つでコンタクトできる今,より深い信頼関係を築く高いコミュニケーション力が必要です.留学先を探す過程においては,時に全く面識のない偉い先生に対して,ラボに入れてくださいとお願いすることになります.多くの場合,あなたはアプリケーションレターと履歴書(CV)を準備します.ここで最も重要なことは必要な書類をとにかく形通り仕上げて送付することではなく,受け入れOKの返事をもらうことです.留学先候補の教授にどうコンタクトすればよいのか,あなたの熱意をどうやったら理解してもらえるか,いかに他の候補者との競合に勝ち抜くのか,待遇や条件の交渉はどうすればいいのか.留学先を探す段階から,あなたの国際的なコミュニケーション能力が試されます.またその力を実践的に培う絶好の機会です.(...続きを見る)

第4回 自分と向き合い,留学先を選ぶ [8月号(7/17発行)掲載]

留学先選びは,最も大切かつ難しいプロセスの1つです.留学先は,あなたの新たなアイデンティティを形成する場であり,あなたの留学後の研究テーマや研究者としてのキャリアにまで密接にかかわります.しかしながら,留学先をどう選ぶものなのか,そしてどのような段取りで進めるべきなのか,多くの方が悩まれています.私たちの先輩方は,どのように留学先を選択し,その後のキャリアに結び付けていったのでしょうか?(...続きを見る)

第3回 留学の壁と向き合い,決断をする [7月号(6/19発行)掲載]

留学は,人生のなかでも最も大きな決断の1つです.語学や生活への不安,留学後のキャリアの不透明感,パートナーや家族の状況.どのタイミングで,どの研究室(国・都市)へ,どのように(単身・家族)留学するのか.オプションの多さと未来への影響の大きさゆえに,決断は時として難しいものになります.しかし決断を先送りにしたまま時が過ぎると,機会を逃したり,留学適齢期を過ぎたり,あなたの望む道から外れてしまうかもしれません.留学を経験した先輩方は,どのように問題に対峙し,海を渡って行かれたのでしょうか?(...続きを見る)

第2回 メリットとデメリットを知り目標を定める [6月号(5/20発行)掲載]

留学は,自分の枠を取り払う最も簡単な方法です.そして研究者として自立するための最も効果的な手段の1つです.留学をして得られる力は多岐にわたります.ところが,その恩恵を多く預かれる人とそうでない人,留学に大満足する人と不満を感じる人がいます.このギャップを埋めるには,留学のメリットとデメリットを知ることが大切です.留学により得られるメリットをあらかじめ知ることができると,あなたの留学の目標を明確にできます.目標は留学という名の大海原での指針であり,留学の限られた時間を活かし,多くを達成するための鍵です.(...続きを見る)

第1回 研究留学って何だ!? [5月号(4/20発行)掲載]

研究者として自立し生きていくなかで,いくつもの岐路があります.グローバル化の波が押し寄せ,日本の国際化が進むこれからを考えたとき,留学はキャリア形成を大きく左右する「研究者人生の大事な分岐点」です.留学に大きな可能性を感じる一方で,実に多くの方が躊躇されています.自分にとっての「留学」が果たしてどのようなものか,イメージすることが難しいことに大きな原因があるようです.

私たちが運営する全世界日本人研究者ネットワーク(UJA)に寄せられるのは,「語学に自信がない」「留学先の探しかたがわからない」「家族は現地になじめるか」「留学後に職を得ることができるのか」といった切実な悩みです.留学にはさまざまなケースがあり,予測の困難なものと言えるでしょう.一方,留学することにより,国際的な感覚が備わり,英語で伝える力が磨かれ,生涯にわたる人的つながりを得られることが,UJAの行ったアンケートからわかっています.

本連載では,さまざまな事情や思いから留学に足踏みをされている大学院生や研究者に向けて,自分にとって最適な留学を考え,その第一歩を踏み出すための“処方箋”となる情報を提供していきます. (佐々木敦朗)(...続きを見る)

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