めざせ実験の達人-トラブル回避のコツと最新キットで極める!
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めざせ電気泳動の達人
Question

Q18. どのような実験の場合に二次元電気泳動が有効なのか,よく分かりません…

Answer
A.実験の目的によって一次元電気泳動(通常のSDS-PAGE)と二次元電気泳動を使い分けよう
二次元電気泳動は分離能が優れているため,サンプル間でのタンパク質プロファイルの違いを比較する場合(プロテオーム解析)や,等電点の異なるアイソザイムの解析,また,目的タンパク質の電気泳動による精製などの用途で有効である.
しかし,泳動に時間がかかる点や,解析サンプル数を多くこなすのが困難な点,スループットに劣る点,アプライサンプル量に制限があることなど特有の欠点もある.
これらの点をふまえて,目的にあわせて二次元電気泳動を計画することが大切である.

2D-PAGEの概要電気泳動のQ&A一覧へQ19 プロテオーム

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プロフィール

森山先生
森山 達哉(Tatsuya Moriyama)
京都大学農学部食品工学科卒.同大学院農学研究科修士課程,博士課程ののち,京都大学食糧科学研究所助手 等を経て2005年に近畿大学農学部講師,2008年准教授.その間,1996年米国スタンフォード大学招聘研究員(1年間).毎日多くの元気な学生たちと一緒に,食品成分の生理機能性(特に脂質代謝への影響)と安全性(特にアレルゲン性)に関する研究を行っている.基礎研究だけでなく,社会の役に立つ「アウトプット」を意識した研究を進めています.
<著作>
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