めざせ実験の達人-トラブル回避のコツと最新キットで極める!
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めざせタンパク質定量と染色の達人
Question

Q13. SDS化した電気泳動サンプルのタンパク質濃度は測れますか?

Answer
A.Pierce 660 nm Protein Assay(タカラバイオ社,サーモフィッシャーサイエンティフィック社)やRC DCプロテインアッセイキット(バイオラッド社)などを使ってみよう
SDS化した電気泳動サンプルは,還元剤や界面活性剤が高濃度含まれるので,通常のタンパク質定量キットでは測定できない.しかし,これらの共存物の影響を受けにくい「守備範囲の広い」タンパク質定量キットも最近開発されている.
A.EZQ Protein Quantitation Kit(インビトロジェン社)を使ってみよう
サンプルを膜にスポットし,洗浄,染色,読み取りの流れで蛍光検出し定量するキット.界面活性剤や還元剤の他にも尿素の存在下でも定量可能である.したがって,尿素や界面活性剤を含む二次元電気泳動用のアプライサンプルでも定量可能である.
A.ニトロセルロース膜にドットブロットして,定量性の良い蛍光検出のタンパク質染色試薬で染色し,蛍光スキャナなどのイメージャーで検出・定量してみよう
SYPRO RUBY blot stain(インビトロジェン社)や,Deep Purple Total Protein Stain (GEヘルスケア社)などの膜上のタンパク質を検出する蛍光試薬が販売されている.これらは,定量性が優れているので,標準タンパク質を用いて検量線を作製することにより未知濃度のサンプルの定量が可能となる.感度は10~50 ngタンパク質/ドット程度である.ドットブロットの際の液量は,1〜2μL程度で良い.なお,PVDF膜は疎水性のため,ブロットしにくい.メタノール等による前処理が必要.

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プロフィール

森山先生
森山 達哉(Tatsuya Moriyama)
京都大学農学部食品工学科卒.同大学院農学研究科修士課程,博士課程ののち,京都大学食糧科学研究所助手 等を経て2005年に近畿大学農学部講師,2008年准教授.その間,1996年米国スタンフォード大学招聘研究員(1年間).毎日多くの元気な学生たちと一緒に,食品成分の生理機能性(特に脂質代謝への影響)と安全性(特にアレルゲン性)に関する研究を行っている.基礎研究だけでなく,社会の役に立つ「アウトプット」を意識した研究を進めています.
<著作>
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