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膜変形に応答する脂質転移分子が細胞膜リン脂質の分布を制御する

A membrane structure-responsive phospholipid scramblase controls plasma membrane phospholipid distribution
Miyata Y, et al:Nat Struct Mol Biol:185–198, 2025
宮田佑吾,高橋捷也,李 勇燦,西澤知宏,瀬川勝盛
Yugo Miyata1)/Katsuya Takahashi2)/Yonchang Lee2)/Tomohiro Nishizawa2)/Katsumori Segawa1):Medical Research Laboratory, Institute of Integrated Research, Institute of Science Tokyo1)/Graduate School of Medical Life Science, Yokohama City University2)(東京科学大学総合研究院難治疾患研究所1)/横浜市立大学大学院生命医科学研究科2)
10.18958/7683-00003-0001863-00

細胞膜は非対称に分布するリン脂質二重層で構成される.しかしその非対称分布がどのように感知・制御されているのかは不明な点が多い.われわれは,細胞膜リン脂質分布を制御する分子としてTMEM63Bを同定した.TMEM63Bは細胞膜の曲率,厚み,張力などの変化に応答し,二重層間で膜脂質を双方向に転移させる.また,TMEM63Bの閉構造と開構造を決定し脂質輸送経路を同定した.

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