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【スマホで読める実験医学】臨床免疫学と病理学の融合と昇華をめざして:第1回臨床免疫病理学カンファレンス
550円
これまで,免疫学と病理学はそれぞれ独自の発展を遂げてきた.近年,分子医学とその解析テクノロジーの進歩によって,両者の融合領域が拡大しつつある.しかし,現在でも免疫学者は病理組織学に疎く,病理学者は免疫学に疎い状況が続いていることは否めない.がん免疫療法が標準治療となりつつある今,臨床腫瘍検体を用いた免疫微小環境の解析はきわめて重要な研究テーマとなっており,自己免疫・炎症疾患においても標的臓器の分子病理学的解析の重要性が増している.さらに,これまで免疫とはかかわりがないと考えられていたヒト疾患,例えば神経変性疾患においてもその病態形成に免疫が関与していることが判明し,新規免疫療法の開発に向けた分子免疫学的解析が求められている.このような背景のもと,分子医学を基盤とした臨床免疫病理学の発展をめざし,免疫学者と病理学者と臨床医の情報交換とコラボレーションを促進するために「臨床免疫病理学カンファレンス」を企画し,開催する運びとなった.
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【スマホで読める実験医学】臨床免疫学と病理学の融合と昇華をめざして:第1回臨床免疫病理学カンファレンス
550円