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チャネルシナプスを介して気道防御反射を担う感覚細胞の発見

Channel synapse mediates neurotransmission of airway protective chemoreflexes
Soma S, Hayatsu N, Nomura K, Sherwood MW, Murakami T, et al:Cell, 188:2687-2704.e29, 2025
樽野陽幸
Akiyuki Taruno:Department of Molecular Cell Physiology, Kyoto Prefectural University of Medicine(京都府立医科大学大学院医学研究科)
10.18958/7801-00003-0006149-00

喉は,肺を守るための咳嗽や嚥下などの気道防御反射の起点となる.これまで,喉粘膜表面の化学刺激がこれらの反射を惹起することが知られていたが,その分子細胞機序は不明であった.今回,われわれはチャネルシナプスを介して迷走神経と連絡して咳嗽や嚥下を惹起する感覚上皮細胞とその細胞内シグナルを同定した.これらの細胞は慢性咳嗽や嚥下障害の治療標的として期待できる.

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