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ゼブラフィッシュ実験のAI品質管理システム

田中利男

ゼブラフィッシュは,その優れたモデル生物としての特性から,生命科学研究,特に創薬や毒性学の分野で広く利用されている.研究の大規模化に伴い,膨大な実験データを客観的かつ効率的に管理・解析する必要性が高まっている1).本稿では,ゼブラフィッシュを用いた実験の品質管理にAI(人工知能)技術,特に深層学習(ディープラーニング)を応用するアプローチについて,具体的な4つの実験系(①飼育品質管理,②発生毒性試験,③患者由来がん組織移植ゼブラフィッシュモデル,④遺伝子改変実験)を取り上げて概説する.AIによる画像・動画解析は,観察者による主観やヒューマンエラーを排除し,再現性の高い定量的なデータ取得を可能にする.これにより,実験の品質と効率が飛躍的に向上し,生命科学研究をさらに加速させることが期待される.本稿が,AI技術を自身の研究室に導入しようと考える研究者や学生の一助となれば幸いである.

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