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エピジェネティック統合としてのがん神経科学:脳腫瘍を題材とした細胞状態制御の新概念

Cancer neuroscience as epigenetic integration: new insights into cell state regulation in brain tumors
10.18958/7991-00001-0006577-00
河田健斗,川内大輔
Kento Kawata1)2)/Daisuke Kawauchi1):名古屋市立大学大学院医学研究科腫瘍・神経生物学分野/慶應義塾大学大学院医学研究科小児科学教室

脳腫瘍では遺伝子変異の蓄積だけでなく,発生プログラムの逸脱とエピジェネティック制御の破綻が腫瘍の本質を規定することが明らかになりつつある.クロマチン状態は細胞の分化状態のみならず,微小環境への応答性(受容能)を規定する.一方,神経,免疫,血管,低酸素,代謝といった脳内環境からの入力は,腫瘍細胞のエピゲノムを書き換え,持続的な転写プログラムの変化を誘導する.本稿では,腫瘍細胞の内在的エピジェネティック状態と外在的環境シグナルがクロマチンレベルで統合され,履歴依存的な腫瘍細胞状態を形成する「エピジェネティック統合(epigenetic integration)」モデルを提唱する.

脳腫瘍,微小環境,エピジェネティクス,発生プログラム,神経活動,がん神経科学

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