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雨のトスカーナで見えた“Brain-Body”のその先Gordon Research Conference “Optogenetic Approaches to Understanding Neural Circuits and Behavior”

井上昌俊(ワシントン大学セントルイス)
10.18958/7991-00011-0006588-00

はじめに

2026年5月,イタリア・トスカーナ地方の山間部に建つホテルで,Gordon Research Conference(GRC)“Optogenetic Approaches to Understanding Neural Circuits and Behavior”が開催された.本会議は,オプトジェネティクスの創始者の1人であり,筆者のポスドク時代のメンターでもあるKarl Deisseroth博士らが中心となって立ち上げたGRCであり,現在では神経回路操作技術とシステム神経科学の最前線で研究を行う研究者が集う国際会議として定着している.

筆者にとっては4年ぶり2回目の参加であり,今回は独立後間もないPIとして会議に臨んだ.会議には14カ国以上から約100名の研究者が集まった.会期中のトスカーナは連日の雨に包まれていたが,霧の立ちこめる丘陵地帯と石造りのホテルは,まるで外界から切り離された“科学者の合宿所”のような雰囲気を醸し出していた(写真1).GRCの特徴は,全参加者が同じ施設に滞在する点にある.講演会場だけでなく,食事やコーヒーブレイク,エクスカーション(チーズ作りなどの現地での体験型プログラム)も共有されるため,自然と研究者同士の交流が生まれる.こうした環境が,GRCを他の学会とは異なる特別な場にしている.

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