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神経回路とシナプスが規定するがんのふるまい

Neural circuits and synapses define cancer behavior
10.18958/7991-00001-0006578-00
上阪直史
Naofumi Uesaka:東京科学大学大学院医歯学総合研究科

神経回路とシナプスは,がんの増殖・浸潤・治療抵抗性を規定する新たな微小環境因子として注目されている.特にグリオーマでは,ニューロンとの間に形成されるグルタミン酸作動性,GABA作動性,コリン作動性シナプスが,腫瘍細胞の脱分極やカルシウムシグナルを介して増殖や運動性を高める.さらに,遠隔神経回路による浸潤促進が,治療抵抗性の基盤となる.こうした神経−がん相互作用の原理は脳腫瘍にとどまらず,小細胞肺がん,頭頸部がん,乳がん,脳転移にも拡張されつつあり,既存の神経作用薬を活用した新たな治療戦略への展開が期待される.

ニューロン−グリオーマシナプス,神経回路,腫瘍微小環境,神経伝達物質

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