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がん細胞によるがん細胞のためのニッチ

ボストン大学歯学部 妹尾 誠

常な幹細胞は,自己増殖と細胞分化をくり返すことで組織の発生や再生に貢献する.この際に幹細胞が増殖するか分化するかを切り替えるしくみについて,近年さかんに研究が行われている.特に注目されているのが,幹細胞をとり巻く微小環境,すなわち幹細胞ニッチによる制御である.幹細胞ニッチとして作用する細胞には複数の種類が知られているが,いずれも幹細胞に隣接するという特徴をもつ.これは,幹細胞の増殖や分化の制御は遠隔操作ではなく,むしろ比較的近位で行われていることを示唆している.これまでによく研究されている幹細胞制御シグナルの代表例として,Notch,Bmp,Wntシグナルなどがあげられる.

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2017年10月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2017年10月号 Vol.35 No.18
オルガノイド4.0時代
小さな臓器が拓く次世代研究のデザイン

武部貴則/企画
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