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子由来の細胞が母親の傷を治している?!

東京大学大学院理学系研究科 藤本香菜,入江直樹

トを含む有胎盤哺乳類では,妊娠中胎児と母体は胎盤を介してつながっている.胎盤は自己非自己が混ざらないようにする物理的バリアだと考えられていたが,胎盤を介して栄養や酸素,抗体だけでなく細胞が母体から胎児へ,逆に胎仔から母体へと移動することがわかっている.さらに不思議なことに出産後であっても移動した細胞は生涯にわたって残り続け,さまざまな臓器や血液中で発見されている.このような現象をマイクロキメリズム(Mc)と言う.胎児から母体へと移動したMc細胞はFetal Mc Cells(FMCs)とよばれ,母親の組織が損傷したときその損傷部位にFMCsが誘引され修復に関与することが知られていた.しかし,具体的にどのような分子によってFMCsが損傷部位に誘引されるのかはわかっていなかった.

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2017年12月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2017年12月号 Vol.35 No.19
少数性生物学ってなんだ?
少数の因子が生命システムを制御する

永井健治/企画
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