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天体観測の技術で生体内部の視界を開く

理化学研究所生命機能科学研究センター 清末優子

子光シート顕微鏡は,超解像蛍光顕微鏡法の開発により2014年にノーベル化学賞を受賞したEric Betzig博士(ハワード・ヒューズ医学研究所,カリフォルニア大学バークレー校)が新たに開発した,ライブイメージングに最適な高解像型ライトシート顕微鏡である(Chen BC, et al:Science, 346:1257998, 2014).ベッセルビーム(ビーム幅を保ったまま長距離伝搬することができる技術)で生成した,厚さ400 nm以下の超薄ライトシートで高速・高解像スキャンすることで,精密な3D情報をもつタイムラプス画像を取得できる(清末優子:実験医学別冊「初めてでもできる! 超解像イメージング」,277-284, 2016).筆者が参画した2014年の最初の発表後,解像力を向上した構造化照明モデル(Li D, et al:Science, 349:aab3500, 2015)や,スペクトルイメージングによる多色撮影モデル(Valm AM, et al:Nature, 546:162-167, 2017)など,多方面への進化を遂げてきた.今回は,生体を通過する光の散乱による像の歪みを補正することができる補償光学(adaptive optics:AO)を導入することで,生体内部で活動する細胞の可視化に挑んだ〔Liu TL, et al:Science, 360:eaaq1392, 2018〕.

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2018年6月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2018年6月号 Vol.36 No.9
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