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がん以外には結合させない治療用抗体の改造技術

潍坊医学院・東京工業大学 董 金華/東京工業大学 上田 宏

般に治療用モノクローナル抗体は,標的特異性が高いため,臨床治療における低分子薬と比べその副作用は少ないとされている.例えばHER2は,乳がん細胞で過剰発現しているが,正常細胞では発現していない.そのため,HER2抗体ハーセプチンによる乳がん治療は効果が顕著である.しかし,がん組織で発現する抗原は正常細胞にも発現することが多く,その場合,抗体を直接使用すると,深刻な副作用が生じることがある.この問題に対処するため,米国Seattle Genetics Incの研究者は,がん細胞の抗原にのみ結合する汎用性のある新しい抗体マスキング技術の開発を行った(Trang VH, et al:Nat Biotechnol, 37:761-765, 2019).

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2019年11月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2019年11月号 Vol.37 No.18
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