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最新技術で見直される膵島内のPP細胞の役割

徳島大学 先端酵素学研究所 糖尿病臨床・研究開発センター/たまき青空病院 糖尿病・内分泌 内科 田蒔基行

島は膵臓全体の体積の約1 〜2%程度の内分泌細胞集塊である.膵島は,主にインスリンを産生するβ細胞,グルカゴンを産生するα細胞,ソマトスタチンを産生するδ細胞,pancreatic polypeptide(PP)を産生するPP細胞(別称:γ細胞)によって構成されている.PPの膵外分泌を抑制する作用はよく知られているが,他の膵内分泌細胞に対してどのような役割を果たしているのかはよくわかっていなかった.その理由の一つとして,PPはpepptide YY(PYY)やneuropeptide Y(NPY)と高い相同性を示し,PPファミリーとよばれ,PP特異的な抗体がなかったことがあげられる.2019年に群馬大学の藤谷与士夫氏らがPP特異的なモノクローナル抗体の作成を報告したことでPP細胞の解析が容易になった.そのような背景のもと,2021年になり異なるlineage tracingモデルによってPP細胞の役割に関する2つの報告がされたので紹介する(Perez-Frances M, et al:Nat Commun, 12:4458, 2021/Fukaishi T, et al:Diabetologia, 64:2803-2816, 2021).

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DOI:10.18958/6977-00004-0000044-00

2022年2月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2022年2月号 Vol.40 No.3
老化細胞を標的としたSenolyticsへの挑戦
加齢性疾患を引き起こすメカニズムの理解と治療への展開

高橋暁子/企画
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