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がん発生の新たなメカニズムの発見 ―悪性黒色腫(メラノーマ)をモデルとして

東京慈恵会医科大学 福田智美,ボストン⼤学⻭学部 妹尾 誠

んは近年40年間,日本において死亡原因の第一位である.一部の細胞が暴徒化することで発生すると考えられている がんの重要なメカニズムの一つとして,遺伝子変異があげられる.しかし,遺伝子変異だけでは説明のつかないがんも数多く存在し,「がん戦争」に勝ち抜くためには,敵の手中をより的確に,かつ網羅的に理解することが求められている.

2019年にHaigisらは,遺伝子変異や発がんシグナルの増強に加え,個々の細胞における後天的な変化が協調しあうことでがんが発生する可能性を示した(Haigis KM, et al:Science, 363:1150-1151, 2019).しかし,これもまたがんが発生するうえでの戦術の一つに過ぎず,これまでにない新たながん発生メカニズムを解き明かすことが,急務の課題であった.

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DOI:10.18958/6977-00004-0000045-00

2022年2月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2022年2月号 Vol.40 No.3
老化細胞を標的としたSenolyticsへの挑戦
加齢性疾患を引き起こすメカニズムの理解と治療への展開

高橋暁子/企画
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