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膵がん領域におけるRAS標的治療の現状と展望

Current status and future perspectives of RAS-targeted therapy for pancreatic cancer
10.18958/8015-00036-0006648-00
小幡泰介,上野 誠
Taisuke Obata/Makoto Ueno:神奈川県立がんセンター消化器内科

膵管腺がん(PDAC)の約90%にKRAS遺伝子変異が認められ,KRASは長らく「創薬困難(undruggable)」な標的と考えられてきた.しかし近年,KRAS G12C阻害薬の実用化を契機として,KRAS G12D阻害薬,RAS(ON)阻害薬,KRAS degraderなど次世代RAS標的治療の開発が急速に進展している.本稿では,PDACにおけるKRASシグナルと腫瘍微小環境の役割を概説するとともに,各種RAS標的治療薬の開発状況,臨床成績および毒性管理について概説する.さらに,耐性機序や併用療法,分子サブタイプに基づく患者層別化など,今後の課題と展望について概説する.

膵管腺がん(PDAC),RAS,KRAS阻害薬,degrader

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