News & Hot Paper Digest
  • [SHARE]
  • Send to Facebook
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
トピックス

単一細胞RNAseqが開く新しい世界 刷り込み型X染色体不活性化とXist

北海道大学 中川真一

X染色体を2本もつ哺乳類のメス個体では,X染色体を1本しかもたないオスと同等の遺伝子発現を実現するため,片方のX染色体全体が不活性化されるという遺伝子量補正が行われている.少々細かい話になるが,マウスにおけるX染色体の不活性化は父親由来のX染色体が不活性化される「刷り込み型」と父方母方いずれかのX染色体が不活性化される「ランダム型」があり,前者は胚体外組織の細胞で,後者は胚の細胞でみられる.X染色体の不活性化に中心的な役割を果たしているのが長鎖ノンコーディングRNAであるXistであるが, .....

本コンテンツの続きをご覧いただくためには「羊土社会員」のご登録が必要です.

2017年5月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2017年5月号 Vol.35 No.8
臓器老化の本質に迫るステムセルエイジング
幹細胞システムの変遷と加齢関連疾患のメカニズム

西村栄美/企画
サイドメニュー開く