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拡散強調MRIの新たな可能性 ―NODDIモデルによるタウオパチー患者の細胞突起変異の推定

産業技術総合研究所 釣木澤朋和

年のMRI技術の目覚ましい発展により,脳内の血管構造,白質構造,灰白質構造を数mm以下の高分解能で非侵襲的に可視化することが可能となっている.これらの技術は臨床検査における脳の病変の診断に大いに役立っている.特に「拡散強調画像」は生体内の水分子の拡散制限を計測する方法なので,脳の微細構造の変異に敏感である.そのなかでもdiffusion tensor imaging(DTI)は神経軸索の走行を全脳で推定することを可能にしており,神経解剖学的にも重要なツールである.しかし,DTIでは神経細胞間ネットワークの指標である樹状突起やシナプス結合等を可視化できない.

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2022年1月号掲載

本記事の掲載号

実験医学 2022年1月号 Vol.40 No.1
夜明けを迎えたヒト免疫学
臨床検体からヒトの免疫応答機構の実態を知り、疾患制御に挑む

上野英樹/企画
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