今月28日、学術振興会と文科省合同の科研費に関する説明会が開催され、その資料が公開された。
それによると、今年の初夏に行われる公募〔来年度(令和8年度採択分)の公募〕は、ほぼ今年度昨年と同じスケジュールで行われる。具体的には、基盤研究(A,B,C)や若手研究、挑戦的研究などでは令和7年7月14日が公募開始で、9月17日が公募締め切りと予定されている。
上記よりも驚きの発表は、海外連携研究(国際共同研究加速基金)の「公募停止」である。今後は海外との連携研究は「国際性」に関する記載項目と、「国際性」の評価基準とが導入された基盤研究(A,B,C)において評価されるようだ。
さらに、今年度の補正予算から基盤研究(B)と(C)において、若手研究者支援の強化のために「国際・若手支援強化枠」が創設され「国際性の高い研究に取り組む若手研究者の研究機会を拡大する」とされている。
科研費においては今後「国際性」がますます重要なキーワードとなる。しかし、「国際的な研究活動の遅れを早急に取り戻し継続的な成長を実現するため」には、科研費の増額が最も有効だと考えるが、どうだろうか?