ゲノムインプリンティング

遺伝的刷り込みともいわれる,哺乳類に特徴的なエピジェネティックな現象である.一般に哺乳類は父親と母親から同じ遺伝子を2つ(性染色体の場合は1つ)受け継ぐが,いくつかの遺伝子については片方の親から受け継いだ遺伝子のみが発現することが知られている.これは遺伝子に印(これをゲノミックインプリントという)が付いている証拠だが,この印を付けるのは生殖細胞の分化過程で,雄の場合は胎生期後期に,雌の場合は生後に起こる.主に遺伝子のメチル化がこの実体であると考えられている.このように遺伝子が両親のどちらからもらったか覚えていることをゲノムインプリンティングという.

実験医学 2009年2月号 Vol.27 No.3
実験医学増刊 Vol.28 No.2
実験医学 2011年2月号 Vol.29 No.3
実験医学増刊 Vol.30 No.10
実験医学 2012年11月号 Vol.30 No.18
実験医学増刊 Vol.31 No.7

参考書籍

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