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このコーナーでは,本誌コーナー「ただいま後期研修中!」の一部をお読みいただけます.内容は掲載時のものです.

実践的な研修,体で覚えることの大切さ
岩手県立胆沢病院内科  菊池崇史

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1.なぜ岩手県立胆沢病院を選んだのか

研修風景

↑週1回の科長回診の1コマ.左から3人目,青い服を着ているのが筆者です.

私はこの病院で初期研修に引き続き内科後期研修を行っていますが,そもそもここを初期研修の場として選んだ理由は,見学に来た際に研修医が驚くほど積極的で行動力があるのを目の当たりにしたからでした.当院の研修では見て学ぶ,聞いて学ぶ,読んで学ぶという受身の研修よりも,やってみて学ぶ,動いて学ぶという実践的な研修,つまり「自分の体で経験して覚える」ということを通して問題解決能力を身につけることを最も重要視しています.元々かなり消極的だった私もここの「ぶつけ本番」的な研修のおかげでだいぶ鍛えられました.

そして,後期研修が始まると同時に基本的に自分一人で主治医となって患者さんを受け持つことになります.上級医と一緒に患者さんを担当するのではなく,一人で患者さんを任されることで,個々の患者さんについての問題点とそれを解決するために必要な診察,検査,治療は何なのかということを必死になって考え,文献なども調べそれを実践していきます.自分一人では判断に悩むという場合は適切に上級医に相談し,ディスカッションしながら方針を決めていきます.こうした現場ありきの実践的な体制のおかげで,責任をもってあるいは真剣に悩みながらとり組んだ症例ほど自分を成長させてくれているということを肌で感じながら,充実した後期研修を行うことができていると思います.

2.専門にとらわれないという精神

正直なところ,最近は研修医が都会の大病院や有名病院に集中する傾向にあり,私たちのような地方の中核病院は厳しい状況におかれています.しかし,そんな逆境にも負けないくらいのパワーで研修医一同明るく楽しくがんばっています.より臨床の現場に即した研修がしたい,専門にとらわれずさまざまな疾患を診たいという方は大歓迎です.ぜひ一度当院の研修医のたくましさ,目の輝きを見にいらしてください.

2009年4月号掲載

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執筆者プロフィール

菊池崇史(Takashi Kikuchi)
  • 岩手県出身.2006年東北大学医学部卒業.
  • 同年4月より岩手県立胆沢病院で初期研修開始し,2008年より引き続き同病院で内科後期研修開始.
  • いくつになっても謙虚な姿勢を忘れないよう心がけ日々精進しています.

*無断での転載を禁止します

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