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このコーナーでは,本誌コーナー「ただいま後期研修中!」の一部をお読みいただけます.内容は掲載時のものです.

あらゆる分野で活躍が求められる外科研修
日鋼記念病院外科  大場 豪

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1.日鋼記念病院外科の特徴

研修風景

↑カンファレンスの一風景です.左から2番目が自分です.コーヒーを飲みながら,談話を交えてアットホームな雰囲気で行っています.

当院は地域の中核の病院であり,外科医はさらにその中核を担っています.

医師数は全体で約50人,外科医は8人で,そのうち3人が後期研修医です.

当院の外科は,とにかくあらゆる分野で活躍を求められます.外科医としての仕事は当然として,あるときは救急医として,あるときは内視鏡医として,また消化器内科として,心臓外科として,腎臓内科として,化学療法医として,とにかく多方面での分野での知識が必要になります.外科の定床数はありません.常に100人以上の入院患者が待っています.

2.後期研修でどんなことをしているか

上述のとおり当院の外科はとにかくあらゆる方面での医療が求められます.そのため,初診から退院後のフォローまで自分で診ることができます.

たとえば,外来で初診した胃部不快感の男性.自分で内視鏡検査して腫瘍を発見! 自分で検査のスケジュールをたてて,術式を検討して,自分で執刀.化学療法のレジュメンを検討して,退院後も自分で外来フォローできます.

当直の夜に呼吸不全で救急搬送された男性.腎不全による溢水と診断.挿管して,透析用カテーテル挿入して,臨時で透析.後日自分でシャント造設して,維持透析は自分で管理.などなど…

もちろん上級医の完全なバックアップ体制があるから可能なのですが.

さらには小児外科もあり,さまざまな新生児疾患を経験できるほか,PCPS,ECMO,経静脈的ペースメーカー挿入など,すべて自分で施行・管理できるようになります.

忙しいですが,ちゃんと休みもあります.病院の近くには登別温泉があり,休日は露天風呂でゆっくりしています.海も目の前で,夏は海でサーフィン,冬は病院のすぐ近くにスキー場があります.まさしく,勉強するにも遊ぶにも最高の環境がそろっています.

3.初期研修医へのアドバイス

科を決めるのに散々迷ったあとは,研修先を決めるのに一苦労します.アドバイスとしては,とにかく見に行くことが大事だと思います.そして,実際に後期研修医をつかまえて直接話を聞いてみるのが一番の近道ではないでしょうか.他の病院の情報も聞けるでしょうし,何より自分にあう雰囲気かどうかもわかると思います.

当院にもぜひ一度足を運んでみてください.声をかけてもらえれば,いつでも喜んで応対します.室蘭の地酒を飲みながら語りましょう.

2009年4月号掲載

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執筆者プロフィール

大場 豪(Go Ohba)
  • 平成17年札幌医科大学卒業.
  • カレスアライアンス天使病院で臨床研修後,平成20年より日網記念病院勤務.

*無断での転載を禁止します

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