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このコーナーでは,本誌コーナー「ただいま後期研修中!」の一部をお読みいただけます.内容は掲載時のものです.

『独自のプログラム』で医療面接と身体診察を
追及した総合診療医へ
湘南鎌倉総合病院 総合内科 川島彰人

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1.なぜこの進路,この病院を選んだのか

日々奮闘している病棟にて

↑日々奮闘している病棟にて(写真右上が筆者).

私は物心ついた頃から自然と医師として生きていくことを心に誓っていました.今思えば代々医師や歯科医師の家系であったことが大きく影響しているのだと思います.そして田舎で育ったせいでしょうか,私の医師像は特に科という垣根がなく心身について困っている人の手助けをするという,ごく自然で純粋な姿でした.

現代でいう総合診療や家庭医療にあたると思いますが,それぞれの地域やライフサイクルに求められる医療ができるような医師になろうと思っています.現在所属している病院では患者様を断らないという診療スタイルのせいか多岐にわたる疾患を豊富に経験することができます.また医師だけでなくコメディカルの方々のプロ意識の高さが気に入り,一緒に働く道を選びました.

2.後期研修で,いまどんなことをしているか

後期研修は3年間のプログラムで,総合内科では医療面接と身体診察に力を注ぎ必要以上な検査を控えることを追及した医療を目指しています.途中で3カ月間のへき地・離島研修が義務づけられており,特に私の場合は進路の希望により内科所属にもかかわらず産婦人科や小児科のローテーション,またそれぞれの継続外来を行わせてもらっています.その他,学会発表や英国人医師との教育回診などありきたりな病院紹介もありますが,当院の最大の特長は,頑張っている人の希望を何とかして叶えてあげようとする姿勢が,スタッフや上級医にみられることだと思います.

患者様第一という同じ志をもった仲間がいるので日々忙しくきわめてハードな研修ではありますが,やりがいと充実感をもって日々の診療に精一杯努めています.

3.初期研修医へのひとことアドバイス

医師になり日々さまざまな壁に直面しては乗り越えている毎日を過ごしていることと思います.当院の初期研修医も早朝から深夜まで痛々しくも皆で助け合いながら奮闘しています.私もこれまで看護師や薬剤師,放射線技師や理学療法士といった方々に多くのことを教わり助けてもらいながら成長してきました.医療はチームで協力して行うものであることを忘れずにお互い感謝することが大切といえますよね.

胸を張って私は医者ですと言えるようになるまでには険しい道のりも必要なのかもしれません.正直なところ生ぬるい研修ではございませんが,一緒に頑張ろうというやる気に満ちた皆さんをお待ちしております.その先に必ず結果も待っていますので.

2010年3月号掲載

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執筆者プロフィール

川島 彰人(Akihito Kawashima)
  • 2006年4月より湘南鎌倉総合病院で初期研修
  • 2008年4月 同院総合内科で後期研修中
  • 20xx年 総合診療医
  • 世界中を旅してその土地に住む人々の考えや文化などにふれたいと思い実行中です.前回はヒマラヤ登山,次回は南米か南極を検討中.

*無断での転載を禁止します

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