バイオでパズる

著/山田力志(アソビディア)

本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).

第8問のこたえ

先月のチャレンジ問題「がん遺伝子を探せ!」の答えはこちら.盤面から文字列を順番に消していくと,残る文字は3文字.それらを上から順に繋げると『SRC』となります.

SRC

解答となった『SRC』は言わずとしれた世界最初に報告されたがん遺伝子です.1979年にニワトリにがんを作るラウス肉腫ウイルスから発見されたSrc遺伝子は,また,最初に同定されたチロシンキナーゼでもあります.その後の研究により,チロシンキナーゼをはじめとするさまざまなプロテインキナーゼおよびそれらの関連遺伝子が,がん遺伝子として同定されました.そうした遺伝子ががん化を引き起こす分子機構の解明や,それらを標的にした薬剤の開発などがさかんに行われているのはご存じの通りです.

パズルそのものに目を向けると,昨年12月号に登場した「スケルトン」同様,こちらの「シークワーズ」も問題を作っていく過程がパズル的です.がん遺伝子のリストを用意しておき,試行錯誤しながら単語を枠に入れていきます.このパズルを作るときにもっとも気をつけておくのは,長さの短い単語は意図しない所にも登場する場合があるということです.スケルトン同様,手軽に作れるパズルでもありますので,興味のある方はパズルの制作にも挑戦してみてください.

では,また来月.

著者プロフィール

山田力志(アソビディア)

2006年,京都大学大学院理学研究科修了(博士).’09年,名古屋大学大学院理学研究科助教.’12年,同特任助教.’14年に研究の道を離れ,パズル・トリックアートを中心にしたデザイン集団“ASOBIDEA(アソビディア)”を設立.「面白いをカタチに.」を合言葉に,イベントの実施や広告の制作などを行っている.三重県在住.ウェブサイト:lixy.jp(個人),asobidea.co.jp(アソビディア)