本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第101問のこたえ

先月の『三字熟語スケルトン』は楽しんでいただけましたか? スケルトンというパズルは指定の言葉を指定の枠に当てはめていくパズルを指します.連載初期の2017年12月号には,『闇に光るスケルトン』というタイトルで,蛍光タンパク質名を使った英単語スケルトンを出題しています.興味のある方は,羊土社のwebサイトでもご覧いただけますので,挑戦してみてください.今回は漢字スケルトンですが,スケルトンの解き方はどれも同じ.まず,指定の枠の条件でうまく交わる単語の組を見つけていきます.今回だと盤面に多くみられるのが,三字熟語の2文字目と1文字目が組み合わさる形(「子実体」と「実習生」,「生物学」と「物質量」など)と,2文字目と3文字目が組み合わさる形(「小学生」と「数理学」,「活力源」と「成長力」など)で,これらのペアが大事になります.このペアを見つけ,盤面に入れていきながら,すべての三字熟語がはまる組合わせを見つければゴールです.最後に二重枠の4文字「習」「生」「慣」「活」を並べ替えてできた,「生活習慣」が答えとなります.
先月号の特集は,運動効果を橋渡しする「エクサカイン」がテーマでした.エクサカインという言葉は初耳だったのですが,運動に応じて分泌される生理活性物質(サイトカイン)の呼称で,「exercise:運動」と「cytokine:サイトカイン」を組み合わせた造語とのこと.運動に応じて骨格筋から分泌される生理活性物質を「マイオカイン」とよび,それらを他細胞からの分泌にも拡張したものが「エクサカイン」となっているようです.これらの研究そのものは以前から行われていましたが,総称する形で「エクサカイン」と命名されたのは近年(2016年)とのこと.造語といえば,今では普通に使われている「ゲノム」もgene(遺伝子)+-ome(総体)の造語で,さらにそこから派生した「〇〇オーム」という言葉も昨今の研究の場ではあふれています.科学の世界でも新たな言葉ができれば,その概念も整理され,当該分野が発展するということなのかもしれません.エクサカインの研究も今後の発展が楽しみです.
今月はここまで,来月のパズルもお楽しみに!


















