本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第93問のこたえ
先月の『カラフルかな』は楽しんでいただけましたか? 久しぶりのひらめき問題ということで,先月号の特集の合成生物学の「合成」を仕掛けに使いました.イラストを何と読み解くかで,スムーズに解けるかどうかが変わってきます.鳥のイラストと添えてある「む」から「おうむ」,ドラム缶のイラストと「ゆ」で「せきゆ」,直方体2つのイラストと「ふ」で「とうふ」などが最初に思いついた方が多いかと思います.さらに,カラフルなひらがなが半円状に並んでいることから「虹」が思い浮かぶとあと一息です.虹の7色「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」を覚えるときに口ずさむ「せき・とう・おう・りょく・せい・らん・し」と,それぞれのひらがな「ゆ・ふ・む・ち・ざ・ち・か」をあわせると,7つのイラストを指す言葉になっているという仕掛けです.ということで,紫の「し」と平仮名の「か」を合わせた「しか」の③が答えとなります.
先月のパズルで7つの文字を見たときに,7種類あるものを何か探した方は,ひらめきパズルを解きなれているかと思います.虹の七色もそうですが,曜日(日月火水木金土)や音階(ドレミファソラシド)などもよく使われます.曜日で七曜という呼称があるように,七福神,七味,七宝,七道,七大洋,七賢,七珍,七冠など,七がつく言葉もたくさんあります.生物関係で考えると,春の七草(せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ)がすぐに思いつきますね.七草については,春の次に有名な秋の七草に加え,夏の七草,冬の七草なども考案されており,さらに三重県鳥羽市国崎町の「ナナクサタタキ」という行事では7種類の海藻を使った海の七草も食べられたりします.もう少し探してみると,生物分類の階級,界門綱目科属種も,7つだったりしますね.さらにないかと探していると,淡水に棲む原生動物のテトラヒメナの性別(接合型)も7つだという興味深い話も見つかったり.ここまでくるとパズルには使えないですが,こういう視点での探し物も楽しいですね.
今月はここまで,来月のパズルもお楽しみに!