本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第104問のこたえ

先月の『ATGCをつなげよう』は楽しんでいただけましたか? 右上のAマスから始まる一筆書きの完成をめざすパズルでした.問題で明かされていたのが,ATGCだったので,A→B→Cまでは1通りに決まり,C→…→Gのルートが最初の選択となります.CG間はDEFの3マスなので,どの問題にも2通りか3通りのルート候補があります.そのなかから先を考えて絞っていくことになります.次にヒントとして使いやすいのが,Tより後のマスU~Zの6マスとなります.行き止まりが許されるのがZマスだけなので,CからGをつなげた候補のなかで,どこかに行き止まりマスができた場合,そのマスにTから6マスでたどり着けないものは,不正解のルートとなります.このように,ある程度論理的に候補を絞った後は,G→…→Tの間をつなげてみると徐々にルートが明らかになっていくと思います.すべてのマスをたどる1本道が完成すると解答図のようになり,二重枠に当たる4文字を数字順に並べた「LIFE」が答えとなります.
先月号の特集がゲノム言語モデルということで,ゲノムDNAを構成する4つの塩基に対応するATGCの4文字を盤面に配置し,そこから生命が現れるという仕掛けにしました.1976年のバクテリオファージでのゲノム配列決定を皮切りに,1995年のインフルエンザ菌の細胞生物初の全ゲノム配列決定,2001年のヒトゲノムドラフト配列決定まで,ゲノムが完全に決定された真核生物は両手で足りるくらいだったかと思います.その後,2005年くらいまではゲノム配列の解読もあくまでサンガー法を利用するもので,1年に10種の生物のゲノムが決定される程度だったと思います.その後,次世代シークエンサーの開発により決定速度が一気に上がり,NCBIの登録数を見ると,今では年間1,000種を優に超える数の真核生物のゲノム配列が決定されているようです.2018年に始まった「地球バイオゲノムプロジェクト」では,10年という期間で,既知の真核生物およそ150万種のゲノム配列を決定していくという目標をもっているようで,いよいよゲノム配列の情報があるのは当たり前の時代になってきています.となると,それら大量のゲノム情報の先の研究が楽しみになってくるのが,研究者のさがかと思います.
今月はここまで,来月のパズルもお楽しみに!










