本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第106問のこたえ

先月の『試薬ビンはどこ?』は楽しんでいただけましたか? ラボの棚に並ぶ試薬ビンをイメージして,4段の棚に16本のビンを,同じ色のビンが上下左右に並ばないように入れることをめざします.最初の手掛かりは,すでに左上に配置されている赤と青の2つのビンです.例えば,赤いビンの下の枠には青か緑のビンが来るので,7つのピースのうち入る可能性があるのは3つのみです.また,例えば,上に赤いビン,右に青いビンがあるマスには緑のビンしか入らないというように,2種類の色のビンに隣り合うマスでは,入るビンの色が決まります.これらのルールと,ピースの形状・ビンの色を組み合わせて考えていくと,盤面が徐々に埋まっていきます.すべてのピースがはまると解答図のようになり,?に入るビンの色の「青」が答えとなります.
先月号の特集は「AI活用」ということで,生命科学者にとってのさまざまなAI活用術が紹介されていました.自分の研究者時代にAIがあったらどう使っていたかな,などといろいろ考えを巡らせながら楽しく読みました.そんな僕は,今はパズル作家なので,パズルを作ったり,解かせたりできないかという興味でチャット型AIと戯れています.例えば,同じアルファベットに同じ数字を入れて数式を完成させる覆面算というパズルがあるのですが,覆面算の問題として有名な“SEND+MORE=MONEY”を解かせるとスラスラ解いてきます.一方で,同じようなタイプのパズルをつくってと頼むと,“THIS+THAT=THOSE”と出してきました.それっぽいように見えますが,パズルに慣れていると,これには解がないことがひと目でわかります.解がないことを指摘すると,『じつはこういう「解なし問題」も覆面算ではよくあります』と悪びれもせず答えます.解がないとパズル問題として成立しないことを教え込んで,新しく10問つくってもらうと,どこかで見たことのある問題だらけ.そもそも,パズル制作の際には当然の,解は1つで別解がないようにするという“ユニーク”解の概念もなかなか伝わらず,AIが新しい問題をつくるのはまだまだ難しいようです.ちなみに,なぞなぞのような問題の解答は苦手分野で,簡単なクロスワードパズルを解かせてみても,完全解答には程遠くなります.解くのがそのレベルなので,作成はもちろん無理.AIにパズルをたくさんつくらせて…という世界は,まだしばらく先になりそうです.
今月はここまで,来月のパズルもお楽しみに!










