本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第105問のこたえ

先月の『糖鎖を伸ばそう』は楽しんでいただけましたか? 出題するパズルを考えていたところ,特集1のテーマがグライコミクスということからピンと来たのが先月号のパズルです.言われてみたら,というところかもしれませんが……数字の入っているマスがタンパク質,そこから伸びていく線が糖鎖に見えてきませんか? モチーフはさておき,パズルとしては,マスに書かれた数字だけ上下左右に線を伸ばしていくパズルです.このパズル,最初は数字の大きいマスに注目するのが解き筋です.例えば右下の「12」のマスに注目すると,上には最大で4マス,左には最大で10マスしか伸ばせません.したがって,少なくとも上に2マス(12-2),左に8マス(12-4)は線が伸びていることがわかります.このように,“少なくともここまで伸びる”というマスまで線を伸ばしていくと,それらのマスが他の数字マスから伸びる線に対する壁となります.それらを手がかりに,他の数字マスからもさらに線を伸ばしていくことができます.完成させると解答図のようになり,二重枠のマスに線が伸びる数字マス「7」「5」「5」「6」の合計,「23」が答えとなります.
先月号を読みながら,僕自身も,さまざまな生物の受精やホヤの発生を主ターゲットとしてプロテオミクス解析を手掛けていた頃を思い出していました.無脊椎動物から哺乳類まで,受精のときには卵外被にある糖タンパク質の糖鎖の部分が重要であることや,初期発生における細胞間認識に,細胞表面の糖鎖が関連しているという報告は古くからあります.しかし,糖鎖解析の複雑さもあいまってか,その分子メカニズムにまでせまった報告は数えるほどしかなく,未知の領域が広く残されている分野だという認識でいます.今日のさまざまな解析技術の発展を見ていると,糖鎖の詳細な分子メカニズムも徐々に明らかになっていくのではないかと,楽しみです.
今月はここまで,来月のパズルもお楽しみに!












