本コンテンツは,実験医学同名連載(2017年8月号〜)からの転載となります.バックナンバーのプレゼント応募は終了しておりますが,パズルのみお楽しみいただけるようになりました(本文の文章は掲載時のままになっております).
第110問のこたえ

先月の『2人で仲よく』は楽しんでいただけましたか? シンプルな箱詰めパズルですが,すべてのピースを3つの家の枠に分けて入れなければいけないという点がポイントです.それぞれの枠に個別に入れるのは簡単で,青い屋根の家にはAとXやBとX,BとZ,CとX,CとZ,赤い家にはBとX,BとZ,CとX,CとY,緑の家にはAとX,BとY,BとXと,それぞれの枠に複数の入れ方があります.Yの入る枠が赤と緑しかないことに注目し,Yを赤に入れた場合と緑に入れた場合のそれぞれで,残り2つの家に入る組合わせがあるかどうかを探っていくことになります.検討を進めると,すべてのピースが枠に入るのは解答の1パターンのみとなり,赤い家の屋根に入っているピース「CとY」が答えとなります.
先月号の特集は「性差」がテーマでした.特集は性別の先にある,生体機能や病態についての話でしたが,生物の性別そのものにも大きな多様性があり,興味深いトピックはたくさんあります.生物学における「性」とは,有性生殖における配偶子の性質で定められる雌雄の2種を指します.個体としてみたときに雄と雌の個体が別々に存在する「雌雄異体」がすべてではありません.カタツムリやミミズなど一部の動物や,大部分の植物に見られる雌雄同体をはじめ,個体ごとに複雑な性をもつ菌類などさまざまな性システムが存在します.性の決定システムも,哺乳類のXY型だけでなく,鳥類のZW型,昆虫のXO型といった遺伝的に決定される生物の他に,温度依存で性別が分化する爬虫類,体のサイズに基づいて性転換が行われるクマノミなど,環境依存的に決定される生物もあり,多種多様なシステムがあります.さらに,それらのシステムの多様性を踏まえ,雌雄の成立や雌雄異体の進化についてもさまざまな議論がなされているようです.多様な生命が生まれる原点にあるとも考えられる「性」について,今後も多くの研究が行われることを楽しみにしています.
今月はここまで,来月のパズルもお楽しみに!











